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世界のCO2排出量、25年増加分の3分の1は米国 石炭回帰で

写真は煙が上がる製油所。5月11日、米テキサス州ヒューストン郊外のテキサス市で撮影。 REUTERS/Shahrzad Rasekh

写真は煙が上がる製油所。5月11日、米テキサス州ヒューストン郊外のテキサス市で撮影。 REUTERS/Shahrzad Rasekh

[ロンドン 30日 ロイター] – 英エネルギー研究所の報告書によると、2025年の世界の二酸化炭素(CO2)排出量増加分のうち約3分の1を米国が占めた。天然ガス価格の上昇を受け、電力会社が石炭への回帰を進めたことが背景。

エンバー、カーニー・インスティテュート、KPMGと共同で作成された報告書の要点は以下の通り。

  • 米国の石炭消費量は2025年に10%増加した。よりクリーンな燃料への移行の流れが逆転し、排出量全体を押し上げる要因となった。
  • 世界のエネルギー部門のCO2排出量は1.1%増の358億0600万トンとなり、増加分の3分の1超が米国によるものだった。北米の増加は、排出量が0.7%減少してきた過去10年の傾向に逆行する結果となった。
  • 世界のエネルギー関連需要は引き続き拡大した。エネルギー供給量は前年比1.7%増加し、増加分への寄与度は再生可能エネルギーが最も大きかった。再生可能エネルギーによる発電量は9.1%伸び、太陽光発電が30%増でけん引した。
  • エネルギー部門のCO2排出量は欧州が0.5%増、中国が0.7%増だった。
  • 電力需要は供給を上回るペースで拡大し、前年比3%増加。電気自動車(EV)、データセンター、人工知能(AI)の普及が需要を押し上げた。
  • 25年の世界の石油消費量は1.3%増の日量1億0300万バレル。前年の伸び率(1.1%)から加速した。生産量は3.5%増加した。
  • 中国ではガソリンと軽油の消費が25年に減少し、24年に見られた傾向が続いた。
  • 天然ガス需要の伸びは欧州、中東、北米に集中した。欧州とインドは供給の半分近くを輸入に依存している。