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メローニ伊首相、自身の「声」をEUに商標出願 AI偽動画対策

9月撮影 REUTERS/Remo Casilli

9月撮影 REUTERS/Remo Casilli

[ローマ 5日 ロイター] – イタリアのメローニ首相が、生成人工知能(AI)による「ディープフェイク」から自身を守る新たな取り組みとして、自らの声の商標登録を欧州連合(EU)の知的財産庁(EUIPO)に出願したことが5日、同庁の記録で分かった。イタリア首相府も出願を確認した。

 5日付の商標登録申請にはメローニ氏がイタリア語で「イオ・ソノ・ジョルジャ・メローニ(私はジョルジャ・メローニです)」と2回繰り返す約4秒間の音声が添付されており、EUIPOが現在出願内容を審査している。

「イオ・ソノ・ジョルジャ」は、メローニ氏が2019年の政治集会で行った演説で知られるようになった言葉で、21年に出版した自伝のタイトルにも使われた。

 一方でメローニ氏を巡っては近年、加工された画像がインターネット上で繰り返し拡散し、本物として共有されるケースも起きているほか、ベッドに下着姿で座っているように加工された画像が出回ったこともある。

 メローニ氏はこうした偽コンテンツについて、虚偽情報を広め、個人を標的にする行為の一環だと非難。インターネット上の情報を共有する前に真偽を確認するよう利用者に呼びかけている。また、自身は対抗する手段を持っているものの、多くの人にはそうした手段がないとも訴えている。

 イタリアメディアによると、商標登録が認められても、AIでメローニ氏の声を再現したディープフェイクを直接阻止できるわけではない。ただ、無断で声を複製する行為に対抗する新たな法的手段となる可能性がある。

 メローニ氏は24年、自身の顔を使った性的なディープフェイク画像を作成してインターネット上に投稿したとして、イタリア南部サルデーニャ島の男性を相手に民事訴訟を起こした。この裁判は現在も係争中だ。