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ジブリパークに来春EVネコバスが登場 ”ネコバス的”なシートなど工夫も

APMネコバス(試作車)前面(MONET Technologies株式会社のリリースより)

APMネコバス(試作車)前面(MONET Technologies株式会社のリリースより)

 ジブリパークがある愛知県「愛・地球博記念公園」に、映画「となりのトトロ」に登場したネコバスを模したEVバスが2024年3月から運行を開始する。

 11日、愛知県とトヨタ自動車株式会社、MONET Technologies株式会社、豊栄交通株式会社、株式会社スタジオジブリの5者は、愛知県長久手市の「愛・地球博記念公園」内において、スタジオジブリ作品に登場するキャラクター「ネコバス」をイメージした車両を2023年度内に運行開始する合意したことを発表し、試作車の画像を公開した。

 ネコバスとなる車両は、東京2020オリンピック・パラリンピックの大会専用開発モビリティーとして、トヨタ自動車が開発した低速電動自動車「APM(Accessible People Mover)」をベースとして製作されている。スタジオジブリが監修し、会見に同席した宮崎吾朗監督によると、最終的には宮崎駿監督も「いいじゃん」とその出来栄えを喜んだという。

APMネコバス(試作車)後ろ姿(MONET Technologies株式会社のリリースより)
APMネコバス(試作車)後ろ姿(MONET Technologies株式会社のリリースより)

 ネコバスの定員は、運転手を含め6名。尻尾や肉球もあるネコバスらしい外観に加えて、語呂合わせで「トトロ」と読めるナンバープレートや“もふもふ”感のあるシートなど、細部にも工夫がなされている。

 22年11月にオープンしたジブリパークは、23年11月に「もののけの里」、24年3月に「魔女の谷」が開園し、エリアを拡大する予定となっている。映画の中のネコバスのように、飛んだり跳ねたりはしないだろが(AMPの最高速度は時速19km)、緑豊かな公園の森の中を、ネコバスがとことこ走る姿を見ることができる日が今から待ち遠しい。

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