スマートフォンの画面に表示されたTikTok(ティックトック)のロゴ(2025年4月10日撮影、資料写真)。(c)Kirill KUDRYAVTSEV : AFP
【AFP=時事】動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」は30日、クラウドソーシングによる虚偽情報訂正システムを導入した。
4月にテストを開始したTikTokの新機能「Footnotes(フットノート)」は、信頼されるユーザーが、誤解を招く可能性のあるコンテンツに対して文章による補足情報を提案できるようにするもので、これは米交流サイト大手メタ(Meta、旧フェイスブック)やX(旧ツイッター)の「コミュニティーノート」と同様のものとなっている。
Tiktokの運用および信頼、安全部門の責任者であるアダム・プレッサー氏はブログへの投稿の中で、「フットノートは、人々がコンテンツに関連情報を追加できるようにすることで、TikTokコミュニティーの集合知を活用する」と述べ、「本日より、フットノートパイロットプログラムに参加している米国のユーザーは、短い動画に脚注を書き込んだり、評価をしたりできるようになり、米国のコミュニティーは、役立つと評価されたものを確認し、それらも評価できるようになる」と続けた。
TikTokによると、少なくとも6か月間アカウントを維持している約8万人の米国ユーザーがフットノートの寄稿者として認定された。同アプリの米国人ユーザーは、約1億7000万人いる。
TikTokは、この機能が、検証できないコンテンツにラベルを付けたり、AFPなどのファクトチェック機関との提携によって投稿の正確性を評価したりするなど、既存の信頼性対策を強化するものになると述べた。
クラウドソーシングによる検証システムはXによって普及したが、研究者たちはその効果に繰り返し疑問を呈している。ある研究では、Xの「コミュニティーノート」の90%以上が公開されていないことが今月初めに判明し、有効性に大きな限界があることが浮き彫りになった。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件