Gole-Roboticsが2025コリアビルドウィークに出展した自動積み下ろし自律走行ロボット(c)KOREA WAVE
【KOREA WAVE】韓国の建設現場向け自律物流ロボットスタートアップ「Gole-Robotics」が新ブランド「WERO」を発表し、資材運搬の自動化サービスの商用化に本格的に乗り出した。
業界によると、Gole-Roboticsは7月末に開幕した「2025コリアビルドウィーク」の会場でこのブランドを公開し、「建設現場の早朝配送」を実現するためのロボットベースの物流サービスとしてのアイデンティティを強調した。同社は「WERO」ブランドを通じて、単なるロボット提供にとどまらず、建設現場におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するパートナーとしての役割を強化する。
「WERO」は、地下駐車場などに積まれた建設資材をロボットが、エレベーターを使って工事現場の各階へ上に運ぶ自動化プロセスを象徴する名称であり、「資材を上へ」「効率を上へ」という二重の意味を込めてブランドのアイデンティティを明確にしている。
今回の展示でGole-Roboticsは、自動で積み下ろしが可能な自律走行ロボット(AMR)を紹介した。重い建設資材をロボットが単独で積み下ろしできるよう設計されており、下部のAMRが後方に下がり、上部に積まれた資材が床まで降りて押し出される方式となっている。このロボットは、2列にわたって6段の強化フローリングを運搬できる構成となっており、作業員がハンドカートで1回に運ぶ量と同等だ。会社によると、3cmの段差や10度の傾斜にも対応でき、自社技術によって建設資材を損傷なく安全に運搬・積み下ろしできるという。
Gole-Roboticsは、建設現場での資材運搬を自動化するロボットソリューション企業であり、自律走行搬送ロボット「GL164」やエレベーター操作ロボット、自動積み下ろし技術などを開発してきた。特に昨年のCES 2024ではイノベーションアワードを受賞し、その技術力を認められた。
同社関係者は「夜間にロボットを使って資材を運搬すれば、従来の人力運搬によるエレベーター待機のムダが減り、作業効率が20%向上する。工事現場が変わっても、別途のマッピングや通信作業が不要だ」と説明した。(c)KOREA WAVE/AFPBB News|使用条件