
2025年11月、パリで開催されたAI関連の会議に掲示されたIBMのロゴ。 REUTERS/Abdul Saboor
[28日 ロイター] – 米IBMは28日、複雑な計算を正確に実行できる初の大型量子コンピューターを2029年までに構築することを目指し、量子コンピューティング分野に5年間で100億ドル以上を投資する計画だと発表した。
トランプ政権は先週、量子コンピューティング企業9社に対して総額20億ドルの株式出資を決定した。IBMはその資金の半分を受け取り、新会社「アンデロン」を設立する予定だ。アンデロンは米国初の量子チップ専用の製造工場となる。
最近の量子技術の技術的な進歩は創薬から金融モデリング、暗号処理に至る業務を劇的に加速させる可能性があり、投資家の関心を大いに集めている。
しかし、実用化を阻む高いエラー率を含めて大きな技術的障壁が依然として残っている。グーグルの親会社アルファベットのピチャイ最高経営責任者(CEO)は昨年、「実用的に役立つ」量子コンピューターの実現にまだ5年から10年かかると述べた。
IBMは今回の投資が研究開発、設備投資、エコシステムのパートナーシップ、製造規模の拡大、企業の合併・買収(M&A)に及ぶと述べた。新会社アンデロンに10億ドルを出資する。アンデロンは自社のチップ製造技術を外部の顧客にも提供する方針で既に交渉中だという。
米証券取引委員会(SEC)に提出された書類によると、米経済誌フォーチュンの500社、スタートアップ、大学、政府機関など325以上の組織が化学、生物学、材料科学の課題に取り組むためIBMの量子システムを利用している。