海外IT関連企業も出展
海外からの出展者も多く、その中でイスラエル輸出国際協力機構(IEICI)が大きなブースを人工知能関連ゾーンに構えていた。通訳を介してIEICI責任者Sagiv Eiad(サギブ)氏に話を聞いたが、イスラエルは大規模な自動車製造にはかかわっていないが、自動運転技術、スマート交通のグローバルな研究拠点であるとのこと。
11社もの自動運転技術関連企業が出展のイスラエルブース
「イスラエルは交通管理システム、コンピュータービジョン、音声コントロール、ジェスチャー認識、図形認識、サイバーセキュリティなどの先端技術に強みがあります」(サギブさん)今回はイスラエルの自動運転技術に秀でた企業をなんと11社も紹介してくれた。いただいた資料をもとに紹介すると、
- ALANGO社―音声とオーディオのデジタル信号処理技術に強みを持ち、自動車のブルートゥースアクセサリーが主要マーケット
- arbe ROBOTICS社―特許取得済みの画像レーダー技術を自動車産業への投入を企画している
- ARGUS社―サイバーセキュリティでコネクテッドカーをサイバー攻撃から保護する
- eySight社―高度な車内センシング機能を備えたコンピュータービジョンAIが強み。たとえばドライバーが眠気や注意散漫な状態があるとAIがドライバーに注意を喚起する
- FORESIGHT社―立体画像技術に強みを持ち、たとえば車両、歩行者、自転車などの障害物との衝突を予見して、独自の3D画像の作成・分析により最小限の警報でドライバーに注意を喚起する
- JUNGO社―機械学習機能とディープラーニング機能に基づいた社内コンピュータービジョンを提供する
- moodify社―「人口共感機能」を使用し、車がドライバーの感情的なニーズを直感的に感じて対応することを可能にする
- oryx社―先端的な光検出アンテナに基づく自動車用LiDAR(反射光から対象物までの距離・方向を測定する技術)を製作
- Silentium社―自動車産業向けのノイズリダクション技術。たとえば路面の騒音、エンジンの騒音、風切り音、エアコン騒音などを「仮想の静かな泡」の形成で除去する
- vayyar社―三次元の物体をマッピングでき、液体も検出できる3Dセンサ技術で自動運転のセキュリティを向上させる
- WHITE RAVEN社―コネクテッドカー向け次世代インターフェース開発に強み。屋外のユニークなスポットを識別し、拡張現実上で強調表示する検索エンジンを開発する
これら11社が出展するIEICIのブースには、日本人だけでなく、中国、韓国からの来場者もひっきりなしに訪れていた。自動運転は、今や世界中が注目する分野であることをあらためて体感した。