「ChatGPT」の実力が世に知られるにつれ、「『3.5』でここまでできるなら、『4.0』になればどうなるの」と期待を集めていたそのGPT-4がリリースされたことが、OpenAIによって米国時間の14日に発表された。
また同日にはマイクロソフトも、新しくなった検索システム「Bing」のAIチャットでは、検索用にカスタマイズされたGPT-4が、実は5週間前から動作していたことを発表した。
OpenAIが公表した資料によると、さまざまな点でGPT-4の納涼は、これまでのモデルを上回っている。一例として、米国統一司法試験(UBE =Uniform Bar Examination)の模擬試験では、これまでは受験者の下位10%に位置する程度の成績しか上げることができなかったのが、上位10%に含まれる成績をおさめる程に能力が向上している。
GPT-4では、長文にも対応しており、2万5千語の長い文章を処理することもできる。また、テキストだけでなく画像の入力にも対応する事ができる(現時点では画像入力は一般公開されていない)。画像とテキストをセットにした入力にも対応するので、パソコンのケーブル画像を見せてそれが「何であり、何に使えるのか?」といった質問に回答したり、卵と小麦粉の画像を見せて「これを材料に作れる料理は?」「パンケーキやワッフルその他にも……などができます!」などといった対応が可能だ。
さらに課題であった、問題のある応答や誤った内容を含む回答についても、同社のリリースによると「GPT-4 は許可されていないコンテンツのリクエストに応答する可能性が 82% 低く、事実に基づく応答を生成する可能性が 40% 高くなります(原文は英語 日本語はGoogle自動翻訳による)」と改善が進んでいるようだ。