火星の衛星ダイモス(手前)を捉えた合成画像。エミレーツ・マーズ・ミッション提供(2023年4月24日公開)。(c)AFP PHOTO :Emirates Mars Mission
【AFP=時事】アラブ首長国連邦(UAE)初の火星探査機「ホープ(Hope)」が、火星の衛星ダイモス(Deimos)のかつてなく詳細な画像を捉えた。画像は24日に公開された。
ホープはUAE初の火星探査計画「エミレーツ・マーズ・ミッション(EMM)」の一環として、2020年に打ち上げられ、21年2月に火星を回る軌道に到達。2年超にわたって周回しながら、第1衛星フォボス(Phobos)と第2衛星ダイモスの近くを定期的に通過している。
ダイモスはフォボスより小さく、直径約12キロ。豆のような形をしている。今回、ホープはダイモスから110キロ圏内に近づき、これまで撮影された中で最も精密な画像を地球に送信してきた。
ホープはまた、ダイモスの裏側も初めて観測した。
UAE宇宙庁は探査計画の1年延長を発表しており、ホープは引き続き火星を周回し、さらに多くのデータを収集する予定だ。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件