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デンマーク首相、AI作成原稿で議会演説

デンマーク・コペンハーゲンの議会で審議に臨むメッテ・フレデリクセン首相(2023年5月31日撮影)。(c)Liselotte Sabroe : Ritzau Scanpix : AFP

デンマーク・コペンハーゲンの議会で審議に臨むメッテ・フレデリクセン首相(2023年5月31日撮影)。(c)Liselotte Sabroe : Ritzau Scanpix : AFP

【AFP=時事】デンマークのメッテ・フレデリクセン(Mette Frederiksen)首相は5月31日、人工知能(AI)ツールの「チャットGPT(ChatGPT)」を部分的に利用した原稿で議会演説を行った。Alの画期的および危険な側面を示す意図だったという。

  フレデリクセン氏は演説の途中で、「今、私が読み上げたものは、私が書いたものでも、別の人間が書いたものでもない」と明かし、「政府の計画の詳細や句読点などの面で完璧とは言えないものの、この技術がなし得ることには目を見張ると同時に、恐怖も覚える」と述べた。

 チャットGPTは昨年末に登場すると大きな関心を集めた。瞬く間に小論文や詩を書いたり、対話したりすることができる。

 一方で、チャットGPTのようなプログラムにより偽情報がインターネットにあふれたり、偏ったアルゴリズムによって人種差別的な文章が作成されたり、さらにはAlによる自動化で産業が衰退したりするという懸念も取り沙汰されている。

 5月30日には、チャットGPTを開発したオープンAI(OpenAI)のサム・アルトマン(Sam Altman)最高経営責任者(CEO)をはじめとする実業界のトップや専門家が、AIが人類を絶滅させるリスクに警鐘を鳴らした。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件