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「YouTuberの次はVirTuber?」…韓国各社、人の代わりにアバターに賭けた理由

スコーンのミチュ(c)MONEYTODAY

スコーンのミチュ(c)MONEYTODAY

【KOREA WAVE】サブカルチャーと思われていたバーチャルユーチューバー(バーチューバー=Virtuver)がただならぬ人気だ。アバター(仮想キャラクター)でユーチューブ活動する人を指す。市場調査機関マーケットウォッチによると、世界のバーチューバー市場の規模は昨年の2兆8000億ウォン(1ウォン=約0.1円)から2030年には17兆ウォンに成長するとみられている。

 現在、市場が最も早く形成された日本では、今年のバーチューバー市場の規模が前年より153.8%成長した800億円に達すると予想されている。バーチューバーグループ「にじさんじ」を運営する「エニーカラー(ANYCOLOR)」は昨年6月、東京証券取引所に上場し、企業価値は1000億円以上とされる。「にじさんじ」の星川サラの初アルバムは、オリコン週間アルバムランキングで1位になった。

 一方、韓国国内のバーチューバー市場で投資誘致に成功したスタートアップが「スコーン」だ。同社は最近、韓国のベンチャーキャピタル「クアッドベンチャーズ」から10億ウォン規模の投資を誘致した。

 バーチューバーがファンダムを形成するためには、感情移入できるようリアルタイムで変化する表情をつくることが必須になる。スコーンが運営する「ミチュ」はユーザーが3Dアバターキャラクターを通じてライブ放送や映像コンテンツを製作できるソリューションで、人の動きを捉える「モーションキャッチャー」、表情をつくる「フェイシャルキャプチャー」などで生き生きとした変化を実現した。

 企業の「ラブコール」が殺到している点も投資魅力度を高めている。スコーンは三養(サムヤン)食品、サムスン証券などの3Dキャラクターやバーチャルユーチューバーを製作。ネットマーブルF&Cの子会社であるメタバースワールドのバーチューバープロジェクト「リナ」も主導している。

 クアッドベンチャーズのオム・ジンウン首席チーム長は「技術力を持ったゲーム会社がバーチューバー事業をスコーンに任せたのは技術的に優秀だから。この1年間の企業間取引を見て投資を決めた」と話した。

 スコーンはグローバル進出も準備している。来年初めには世界規模のバーチューバーオーディションを開き、バーチャルアイドルグループ「異世界アイドル」(イ・セドル)のようなバーチューバーアイドル市場にも進出する予定だ。(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News|使用条件