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もういくつ寝ると“月着陸”  JAXA、月着陸機(SLIM)の月周回軌道に投入成功

SLIMクルージングフェイズのイメージ(JAXA提供)

SLIMクルージングフェイズのイメージ(JAXA提供)

 JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)は、今年9月7日にH2Aロケット47号機によって打ち上げられた小型月着陸実証機(SLIM)の月周回軌道への投入に成功したことを25日に発表した。今後、順調にいけば来年の1月20日(日本標準時)に月面に着陸する予定だ。

 発表によると、月を回る軌道への投入は12月25日、16:51(日本標準時)に行われた。SLIMの月周回軌道は、周期約6.4時間で、月に最も近い位置(近月点)では高度約600km、月から最も遠い位置(遠月点)では高度約4,000kmの楕円軌道となっている。軌道変更は予定通り達成され、探査機の状態は正常であることが確認された。

 今後の計画では(図解参照)、2024年1月中旬までに遠月点を低下させ、高度約600kmの円軌道に軌道を調整し、着陸への準備を開始する予定。さらに1月19日には近月点を高度15kmまで低下させ、1月20日午前0:00頃(日本標準時)に着陸降下を開始、同0:20頃に月面着陸を予定している。

 月面着陸が成功すれば、旧ソ連、米国、中国、インドに続く5カ国目となる。また、SLIMは今回、精度100m以内のピンポイント着陸を目標としている。

なお、1月20日の着陸が実施されなかった場合、次の着陸は2月16日ごろとなる予定だ。

月周回軌道の模式図
月周回軌道の模式図

月周回軌道投入:
2023年12月25日 16:51
(日本標準時)
水色線:
現在の月周回軌道

今後の予定:
緑色線:
高度約600km円軌道
黄色線:
高度約600km x 150km楕円軌道
赤色線:
高度約600km x 15km楕円軌道

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