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ビットコインの普及低迷 法定通貨化のエルサルバドル

エルサルバドル・エルゾンテの商店に張られたビットコイン決済可能と書かれたポスター(2022年8月27日撮影)。(c)MARVIN RECINOS : AFP

エルサルバドル・エルゾンテの商店に張られたビットコイン決済可能と書かれたポスター(2022年8月27日撮影)。(c)MARVIN RECINOS : AFP

【AFP=時事】世界で初めて暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(Bitcoin)を法定通貨に採用した中米エルサルバドルで、大多数がビットコインを使っていないことが、10日公表された大学の調査結果から分かった。

 ナジブ・ブケレ(Nayib Bukele)政権は2021年、ビットコインを法定通貨に採用し、米ドルと併用している。エルサルバドルは2001年に自国通貨のコロンを廃止し、米ドルを法定通貨に採用した。

 ビットコインの採用は、国内総生産(GDP)の4分の1を占める送金の手数料を安くすることと、人口の3割しか持っていない銀行口座をより多くの人に作らせることを目的としていた。

 だが、同国の中央アメリカ大学(Central American University)が行ったアンケート調査では、85%が昨年は物やサービスの支払いにビットコインを使わなかったと回答した。また、今まで一度も使ったことがないと答えた人は3%だった。

 さらにビットコインが法定通貨に採用された後も家計は良くなっていないとの回答は77.8%に上った。

 調査は先月9~22日にかけ、1280人を対象に行われた。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件