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ボイジャー1号の送信データ、読み取り可能に

米航空宇宙局(NASA)が公開した、無人探査機ボイジャーの資料画像(2012年9月4日提供)。(c)AFP:NASA

米航空宇宙局(NASA)が公開した、無人探査機ボイジャーの資料画像(2012年9月4日提供)。(c)AFP:NASA

【AFP=時事】米航空宇宙局(NASA)は22日、昨年11月から読み取り不能なデータを送信していた探査機ボイジャー1号(Voyager 1)から、再び正確なデータが届くようになったと発表した。

 地球から最も離れた位置にある人工物のボイジャー1号は、昨年11月14日以降、指令室からの信号を受信できてはいたものの、読み取り不能なデータを発信するトラブルが発生していた。

 NASAジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory、JPL)は今年3月、ボイジャー1号のチップの一つに問題があることを突き止め、修正コマンドを送信して問題を解決した。搭載されているコンピューターは46年前のもので、修復作業には制約が伴う。

 NASAはこの日、「ボイジャー1号からは搭載されたエンジニアリングシステムの健全性と状態についての有用なデータが届いている」と説明。「今後の作業で観測データを再び送信できるようにする」と述べた。

 ボイジャー1号は1977年、姉妹機のボイジャー2号(Voyager 2)と共に打ち上げられた。地球からの距離は約241億キロで、コマンドが届くまでには22時間半程度かかる。

 動力源の出力低下に伴い、2025年以降のいずれかの時点で動力が完全に失われると予想されている。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件

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