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【JOI ITO’S PODCAST ―変革への道― Vol.1】伊藤穰一が憂慮する「ニッポンのデジタルDXの行く末」とは

伊藤穰一(左)と武邑光裕氏(右)

伊藤穰一(左)と武邑光裕氏(右)

 MIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボの元所長であり、株式会社デジタル・ガレージの共同創業者でもある伊藤穰一が、ニッポンのデジタルDXの未来について考えるポッドキャストがスタートした。第1回目の配信では、ポッドキャストをスタートさせた背景や、デジタルDXに対する思いなどを語った。

 伊藤は14年ぶりに日本に帰国。現在はデジタル庁の「デジタル社会構想会議」の委員を務めつつ、着々と新しいプロジェクトを立ち上げているようだ。

 プロジェクトには、伊藤の恩師であるメディア美学者の武邑光裕氏も参画。かつては90年代のクラブシーンで「教祖様」とも呼ばれていたという武邑氏とともに、日本のデジタル改革推進を考えていくという。

 2人がどんな会話を交わしたのか、その一部を以下に紹介しよう。

* * *

伊藤穰一:7月に日本のデジタル庁を助けてくれないかと言われて日本に戻ってきたら、何かいろいろあって。(中略)ちょっと時間があるので、(現在刻々と変わりゆく日本で)「私にどういう貢献ができるか?」っていうのを探るべく、ポッドキャスト実験的にやりたいと思ってます。(中略)面白いことをやっている人たちを紹介して、プラットフォームになって社会に対して役に立つことができるといいかなっていうのが自分の希望です。

武邑光裕:メディアに対する哲学や新しいインターネットが生まれてもう20年30年経ちますけど、結局、僕らが今むかいあっているデジタル社会っていうものをもう一度考え直していくということを迫られていて。(中略)DXDXとか言ってるけど結局どこにそのゴールがあるんだ、何を変えていくのかということの議論がやっぱり不足していると、却ってDXがいろんな問題を生み出すことにもなりかねないと思うんで。

伊藤穰一:あと、やっぱりぶち壊すだけじゃなくて、やっぱりその後立て直さなきゃいけなくて。アラブの春の時には随分参加して期待はしたんだけども、ぶち壊したけど次が来なかった。だからやっぱり、次の変革をする文化もそうだけども変革された後にちゃんとこうやすらぎとゆとりとハピネスがある未来が見えなきゃいけなくて。変革というとなんとなく革命っていうとこだけに焦点がいくかもしれないけど、それだけじゃないと思うですね。考え方が変わったことによって未来のハピネスはどこにあるかっていうのもすごく重要だと思うんですよね。

 武邑氏といえば、ハイパーメディアクリエイターの高城剛氏や、ゲームクリエイターの水口哲也氏などを教え子を持つことで知られる、メディア論の第一人者。伊藤氏と武邑氏がタッグを組むことで、異次元の広がりが期待される。

伊藤穰一:アレだよね、30年前のクラブ時代の学びも含めてどうやって面白くて役に立つこうメディアとか活動ができるかっていうのはいろいろ考えていきたいですね。

武邑光裕:そうですね。僕らのルーツがクラブだったりするんで、今でもクラブがどういう意味を持ってるのかとか(中略)クラブが与えていく技術や文化や哲学への影響といったものも、Joiとだったら話ができるなって思いますよね。

 伊藤は今後、とある大学での研究センター設立含めさまざまな展開を予定しているという。将来的にはポッドキャストのリスナーも巻き込んで、大きなプラットフォームを創り上げる構想もあるそうだ。

「JOI ITO’S PODCAST ―変革への道―」は毎週月曜日Apple Music、Spotify、Amazon Musicなど各Podcastアプリで配信される。

JOI ITO’S PODCAST ―変革への道―

■「JOI ITO’S PODCAST ―変革への道―」

#1 日本のデジタルDX推進で決定的に欠けているものとは?

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