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イタリア、チャットGPTを一時禁止 個人情報の保護違反で

米新興企業オープンAIが開発した対話型人工知能(AI)「チャットGPT」のロゴ(2023年1月23日撮影、資料写真)。(c)Lionel BONAVENTURE : AFP

米新興企業オープンAIが開発した対話型人工知能(AI)「チャットGPT」のロゴ(2023年1月23日撮影、資料写真)。(c)Lionel BONAVENTURE : AFP

【AFP=時事】イタリアのデータ保護当局は3月31日、米新興企業オープンAI(OpenAI)が開発した対話型人工知能(AI)「チャットGPT(ChatGPT)」について、個人情報に関する懸念から使用を一時的に禁止すると発表した。チャットGPTの使用を禁止するのは、欧米諸国で初めて。

 当局は、オープンAIにはチャットGPTのアルゴリズムに「学習」させる目的で膨大な個人情報を収集・保存する法的根拠がなく、誰のデータが収集されているかについても不透明だとしている。

 また、チャットGPTによる誤った回答は、データの扱い方のずさんさを示しており、子どもたちを「明らかに不適切な回答」にさらしているとして同社を非難した。

 さらに、3月20日にはユーザーの会話と支払い情報が漏えいしたとも指摘。オープンAIはこの漏えいについて、バグが原因だと主張している。

 オープンAIは、20日以内に対応を取らなかった場合、2000万ユーロ(約29億円)か年間売上高の4%を上限とする罰金が科される可能性がある。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件