
アンソロピックのロゴ。3月1日撮影のイメージ写真。REUTERS/Dado Ruvic/Illustration
[18日 ロイター] by Juby Babu – 米人工知能(AI)企業アンソロピックは18日、サイバーセキュリティーに特化したAIモデル「クロード・ミュトス」のユーザーが、同様の脆弱性にさらされる可能性のある他のユーザーとサイバー脅威に関する情報を共有できるよう、従来の方針を見直すと発表した。
4月7日に発表されたミュトスは、アンソロピックの「プロジェクト・グラスウィング」の一環として展開されている。同プロジェクトは限定的な取り組みで、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト、エヌビディア、アップルといった大手テック企業など選定された組織に対し、未公開の同モデルを防御的なサイバーセキュリティー目的で使用することを認めている。専門家によると、ミュトスは高度なコーディング能力を備えているため、サイバーセキュリティーの脆弱性を発見し、その悪用方法を考案する上で、これまでにない潜在力を持つ可能性がある。
アンソロピックは先週、パートナーに対し、グラスウィングへの参加を公表することが原則として認められ、独自の判断でプログラムを通じて得られた知見、ベストプラクティス、ツール、コードを共有できると伝え始めた。
アンソロピックの広報担当者は声明で、「パートナーが脆弱性のトリアージ(優先順位付け)のため、互いに、またグラスウィング外の企業と知見を共有することを全面的に支持する」と表明した。その上で、「グラスウィング固有の秘密保持契約(NDA)はなかったが、機密保護はパートナーから当初求められたもので、パートナーが署名した契約に組み込まれていた」と説明した。
「プログラムが成熟するにつれ、防御効果を最大化するため、プログラム外を含む幅広い範囲で重要な情報を共有できるよう契約条件を調整した」とした。