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難病や障害を持つ人が分身ロボットを遠隔操作し渋谷でカフェの運営に参加

遠隔操作でカフェのスタッフとして働くOriHime

遠隔操作でカフェのスタッフとして働くOriHime

世の中には、「働きたい」「社会に貢献したい」と考えているものの、難病や重い障害のため外出が難しく、その思いを断念する人が少なくない。

 株式会社オリィ研究所(東京都港区)は、「あらゆる人たちに、社会参加、仲間たちと働く自由を。」というヴィジョンを掲げ、「もう一つの身体」である分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を開発した。OriHimeには、OriHime(卓上サイズ)と接客やドリンクの運搬などができるOriHime-D(身長約120cm)がある。どちらにもカメラ・マイク・スピーカーが搭載されており、周囲を見回したり、聞こえてくる会話にリアクションをするなど、あたかも「その人がその場にいる」ようなコミュニケーションを実現する。同社は2018年より、重度障害などで外出困難な人々が、ネットを介してOriHimeを遠隔操作することでカフェでの接客を行なう実証実験を重ねてきた。

 一方、カフェ・カンパニー株式会社(東京都渋谷区)は、AIによる画像分析技術の導入などによる「未来のカフェの在り方」や、「外食産業での人材不足」という課題などを解決するための「働き方のデザイン」など、新たなチャレンジに積極的に取り組んできた。

 この両社がタッグを組み、これからの未来に向けて、あらゆる人の社会参画を可能にし、働き方の可能性を拡張していこうという試み「分身ロボットカフェDAWN Ver.β(ドーン・ヴァージョン・ベータ)」が、2020年1月16日(木)〜1月24日(金)の期間限定で、渋谷「QFRONT」7Fの「WIRED TOKYO 1999」にて開催される。

 本プロジェクトは、「動けないが働きたい」と思う人々がいることを広く世間に知らしめるとともに、人々の社会参加を妨げている課題を、テクノロジーによって克服することが目的だ。ALS等の難病や重度障害で本来は外出困難な人々が、自宅から遠隔操作で分身ロボットOriHimeを実際に動かすことにより、サービススタッフとしてカフェの運営に参画する。分身ロボットを通してサービススタッフとして働く重度障害を持つ人たちと来客とのコミュニケーションの進化の模様や、それを支えるテクノロジーに期待が集まる。

編集部 Written by
現在、世界各地で起こっているイノベーションを発信し、現場の声をお届けします。