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【JOI ITO’S PODCAST ―変革への道― Vol.41 】仮想通貨のお布施だけで欧州滞在は可能?Bankless Monk プロジェクトの赤坂陽月さんと松田干城さんにインタビュー

松田干城氏(左)赤坂陽月氏(中央)伊藤穰一(右)

松田干城氏(左)赤坂陽月氏(中央)伊藤穰一(右)

 マサチューセッツ工科大学のメディアラボ元所長で、株式会社デジタルガレージの共同創業者でもある伊藤穰一がナビゲーターを努めるポッドキャスト「JOI ITO’S PODCAST  ―変革への道― 」。今週のゲストは、仮想通貨だけで欧州滞在を実現すべく、実験をおこなっている赤坂陽月さんと松田干城さんが出演した。

 赤坂陽月さんは、禅宗の僧侶であり、「お坊さんヒューマンビートボクサー」として活動を続ける即興音楽家。そして、松田干城さんはアメリカで現在も金網の中に立つ総合格闘家だ。今回のプロジェクトは、松田さんがプロデューサーとなり企画を運営している。実はこのプロジェクトは、伊藤穰一のポッドキャストからヒントを得てスタートしたという。

松田干城(以下、松田):Banklessという概念は、Joiさんのポッドキャストを聞いて、自分が勝手に感化されて学び、そして実際に応用してみるという形で企画しました。

――赤坂陽月さんは今年6月、松田さんと一緒にフィンランドで開催されたイベントに参加。そこで赤坂さんは、即興音楽を披露し大盛況となった。

松田:(赤坂さんが)これをきっかけに、ヨーロッパに残れたらいいなという話をしたので、だったら残ってお布施もクリプトでもらってBankless Monkみたいな形で活躍したらどうか?という話をしたんです。

――Bankless Monkでは、銀行口座や法定通貨に頼らずに、支援者から仮想通貨でのみお布施を受けとり、活動を続けることを目標としている。

伊藤穰一(以下、伊藤):実際にやってみていかがですか?

赤坂陽月(以下、赤坂):そうですね、実際に完全にバンクレスで生活できているのかと言われたら、なかなか難しいところではあるんですけれども、ただ、こっち(欧州)に来ていろいろ情報を収集している中で、どうやらありとあらゆるものをバンクレスで行うということも、決して不可能じゃないんだなっていうのがこっちに来てやっとつかめたっていう実感ではあります。

伊藤:なるほど。じゃあ、実際に支援者からトークンを送って貰い、そのトークンで食事だとか宿に使ったというのは一応おきているんですね。

赤坂:そうですね。実際にイーサリアムで支援してくださった方の仮想通貨を使って、さまざまなことをしてもらったりしています。

――また現地では、欧州のクリプト関連の人々が集まるパーティで演奏したりと、web3人脈の繋がりもできた。赤坂さんは今月下旬まで欧州に滞在し、活動を続けるという。また、このプロジェクトを企画した松田さんは、アメリカに戻り赤坂さんの活動を支えている。

松田:そうですね。言いだしっぺとしての責任をとって、今、陽月さんのマネージャーとして頑張ってサポートをしています。私自身もプロのアスリートなので、パフォーマーとして、ファンの方たちからいただくサービスも含めて、やはりweb3を通じたコミュニティーと、テクノロジーを活用することによって、ファンの方々の支援を見える化したり、チャンスを広げていく方法を、我々も学んで、とりあえずやってみて、どういうことができるかっていう挑戦を今後もしていきたいと思っています。

 番組では、松田干城さんが総合格闘家としてデビューするに至った経緯や、その他の活動内容などもお伝えしている。詳しくは番組をお聴き下さい。

【JOI ITO 変革への道 – Opinion Box】

番組では、リスナーからのお便りを募集しています。番組に対する意見だけではなく、伊藤穰一への質問なども受け付けます。特に番組に貢献したリスナーには番組オリジナルのNFT会員証をプレゼントします。

https://airtable.com/shrKKky5KwIGBoEP0

【編集ノート】

伊藤穰一からのメッセージや、スタッフによる制作レポート、そして番組に登場した難解な単語などはこちら。

https://joi.ito.com/jp/archives/2022/08/08/005813.html

JOI ITO’S PODCAST ―変革への道―
JOI ITO’S PODCAST ―変革への道―

■「JOI ITO’S PODCAST ―変革への道―」

#41 仮想通貨のお布施だけで欧州滞在は可能?Bankless Monk プロジェクトの赤坂陽月さんと松田干城さんにインタビュー

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