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フロリダ州民家に「宇宙ごみ」墜落か NASAが分析へ

国際宇宙ステーション(ISS)。米航空宇宙局(NASA)提供(2011年3月7日提供、資料写真)。(c)AFP PHOTO : NASA

国際宇宙ステーション(ISS)。米航空宇宙局(NASA)提供(2011年3月7日提供、資料写真)。(c)AFP PHOTO : NASA

【AFP=時事】米航空宇宙局(NASA)は2日、フロリダ州の男性宅に墜落した物体を分析する考えを明らかにした。国際宇宙ステーション(ISS)から廃棄された宇宙ごみ(スペースデブリ)の一部である可能性が高い。

 フロリダ州ネープルズ(Naples)在住のアレハンドロ・オテロさんは、3月8日午後に物体が自宅の「屋根と2フロアを突き破り」し、あやうく息子に直撃するところだったとX(旧ツイッター)に投稿。NASAが2021年にISSから廃棄した、古いバッテリーを積んだパレットの一部ではないかと考えている。 公式予測では、パレットは3月8日、地球の大気圏再突入の際に燃え尽きるとされていた。オテロさんは、自宅の防犯カメラが捉えた動画も併せて投稿。物体が屋根を突き破る音がしたのは、同日午後2時34分だったとしている。

 NASAはAFPの取材に対して、「住人の協力を得て物体を回収したので、フロリダ州のケネディ宇宙センター(Kennedy Space Center)で早急に分析し、出どころの解明に努める」とし、「分析が完了次第、詳細な情報を公開する」と表明した。

 IT系ニュースサイト「アーズ・テクニカ」によれば、バッテリーはNASAが所有しているが、日本のISSが運んだパレットに搭載されていたため、賠償請求は複雑になる可能性があるという。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件