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宇宙望遠鏡「ユークリッド」打ち上げ 暗黒物質などの解明目指す

米カリフォルニア州ケープカナベラルから、スペースX社の「ファルコン9」で打ち上げられる宇宙望遠鏡「ユークリッド」(2023年7月1日撮影)。(c)Gregg Newton : AFP

米カリフォルニア州ケープカナベラルから、スペースX社の「ファルコン9」で打ち上げられる宇宙望遠鏡「ユークリッド」(2023年7月1日撮影)。(c)Gregg Newton : AFP

【AFP=時事】欧州宇宙機関(ESA)は1日、宇宙望遠鏡「ユークリッド(Euclid)」を米フロリダ州ケープカナベラル(Cape Canaveral)から打ち上げた。過去最大となる約20億の銀河地図を作り、宇宙の大半を占める「暗黒エネルギー(ダークエネルギー)」や「暗黒物質(ダークマター)」の謎に迫る。

 ユークリッドは最大幅3.5メートル、長さ4.7メートルで、銀河の形などを見るための可視光カメラ、銀河までの距離を測る赤外線観測装置を搭載する。

 科学者で構成される国際チーム「ユークリッド・コンソーシアム」のメンバー、マルク・ソバージュ(Marc Sauvage)氏はAFPに、「われわれは未知の暗黒物質と暗黒エネルギーの正体を突き止めようとしている」と語った。

 宇宙の約70%は、宇宙膨張を加速させる力の元とされている暗黒エネルギーで占められている。また、暗黒物質は宇宙の約25%を構成し、宇宙に存在する物質の約80%を占めているとされるが、いずれも正体は分かっていない。

 最初の画像は今年10月にも送られてくる見通し。その後、2025年、27年、30年にデータの公開が行われる予定。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件